西洋医学はルネサンス時代にヨーロッパで発展し、室町時代に日本に伝わった現代医学です。解剖学や生理学を中心に発達したため、人体を用いた実証や解剖をしたり、血液検査や尿検査といった科学的検査で細胞や遺伝子レベルまで身体を分析したりします。
今では場合によってレントゲンやCT、MRIなどの放射線医療機器を使った画像検査も行い、その結果に応じて投薬や手術で対処します。つまり、西洋医学は検査で病気やけがなどを特定してそれに合わせた投薬や手術を行い治療をします。
そのため、細菌を殺したり痛みをとるなどのひとつの症状や病気に対してピンポイントに強い効果を出すことができるところが特徴であり、強みでもあります。また、西洋の薬はたいてい一つの有効成分で作られているといった特徴ももっています。
病気やけがにピンポイントでアプローチができる西洋医学ですが、逆をいえば病気やけがの特定ができなければ治療が難しいということになります。治療の中でも手術をした場合は、短期間で身体の悪いところの除去ができる反面、体の負担が大きく生活に支障が出てしまうところが課題です。
また薬の場合も、特定の部位に強い効果を出すことができますが、その代わりに副作用で回復ができなくなることがあります。日々進化や改善を繰り返し、今も西洋医学では試行錯誤が行われています。西洋医学を駆使する際は客観的な分析をし、特定の病気やけがに対応できる治療法を最大限に活用することが重要です。